
新日本工機が
歩む道
中西 章
賀集 孝次
宮元 伸治

中西 章
2016年に取締役として当社に参画。経営企画、海外事業の統括責任者を務めた後、2019年に代表取締役専務に就任。2020年より現職。

賀集 孝次
大学卒業後、当社に入社。主に工作機械の制御設計開発に従事した後、電機設計課長、技術開発部部長(2017年)を経て、2020年より現職。

宮元 伸治
大学卒業後、当社に入社。主に工作機械の機械設計業務に従事した後、製造部部長(2012年)、品質管理部部長(2016年)を経て、2020年より現職。
私たちのお客様は世界中のリーディングカンパニーから中堅中小企業まで幅広いですが、新日本工機から選ばれる理由は改めて何だと思いますか?
色々な提案が出来る、という一言に集約されますね。過去から蓄積した実績と経験から様々なお客様の要望に応える提案が最短期間で構築できるベースがあるのが強み。そして、それを設計してカタチにすることが出来る現場力が量産メーカーにない強みでしょう。
会社としてもお客様からの個別要望に応え続けていく、という方針が浸透している点も大きいですよね。
その通り。ただ、小型機は苦手。大型機であれば何でも対応できる。
大型であれば400トンのワークを載せれる、高速であれば3万回転の主軸をつくれる、高精度であれば1/1000mmも実現できる。世界にないものづくりを実現してきている実感はすごくある。それを支えているのが高いスキルを持った人。直接作業者の70%以上が技能検定を取得しているのも経営者として大きな自信になっている。

記憶に残っている機械は何になりますか?
1996年に金型を加工するために高速形状加工機としてDC-ASMシリーズの初号機を開発したことは非常に大きな転機となっている。従来の摺動方式はハイドロであったがリニアローラーガイドを採用して高速化と高面品位を実現した。お客様に初号機を引き渡した際に現場の機械課の課長さんが素晴らしい機械だと握手をしてきてくれたことは今でも鮮明に覚えている。それが今の世界最高と言える金型加工機のDC-Lに繋がってきている。
金型加工機と言えば、私が入社して2-3年目にデジタイジングマシン用制御装置の内製化に取り組んだことがある。デジタイジングマシンというのはモデルとなる木工などの型を倣いながら連続計測し、3Dデータ化する機械。これも当時は先進的な機械で自動車メーカーを中心に多く採用された。この時から金型加工の制御には力を入れてきており、今のDCSという金型専用の制御システムに繋がっている。
やはり過去から取り組んできた技術が全て今に繋がってきていますね。まさにそれがSNKの強みなんだと再認識させられます。
工作機械も自動車などと同様にソフトウェアの重要性が増えてきています。
これからの工作機械は繋がることが当たり前になってくる。今まで現場で加工の状態や機械の状態を見ないといけなかったが、これがどこからでも見えるようになる。機械内のセンサーが増えてきているので、むしろ現場で見ているよりも多くの情報が見えるようになっていく。

先日、あるお客様からSNKの機械はソフトウェアを更新して機械性能を上げることができるのが素晴らしいとお褒め頂いた。ソフトウェアを内製開発してきているのも強みに繋がっていますね。
私たちの工場のものづくりもデジタル活用した取り組みが増えてきています。今後は何をしていきましょうか?
工場で大切なことは人づくり。私たちの機械が暮らしを豊かにしていっているという達成感や喜びを現場で汗かいて作業しているメンバーともっともっと分かち合えるようにしていきたい。共通の目的を持って自分たちで改善や進化を前に進めていく自主自立した現場が一番強い。一人一人が何をするか、どう改善していくか、を考えることでデジタル活用ももっと進むし、技術や技能の向上もさらに高まっていく。
人が主役というのはこれからも変わらないですね。
新日本工機の楽しい所は自分の主張で仕事ができる点にあると思う。堺にある会社が世界中のリーディングカンパニーと強い信頼関係と持っていて、現場でもそうしたお客様と対等に対話や主張が出来る。
設計も同じですね。入社して直ぐに自分が設計した部品がカタチになっていくのを目にすることが出来る。数年たてば自分が担当した機械が動くという、技術屋として一番やりがいを感じられるシーンも出てくる。
社会や会社の歯車ではなく、一人一人が主役となってお客様と共に新しいものづくりを生み出せる会社。自分で言うのもなんですが、本当に良い会社だと思いますね。
感染予防対策のもと、撮影時のみマスクを外して撮影をしております。
