失敗を経験せずに
一人前にはなれない
乾 伊久夫
矢野 輝幸
原 潤平
乾 伊久夫
矢野 輝幸
組立課ではどのような人材を求めていますか?
機械の組立はチームで行うので、コミュニケーションを積極的にとれることが大切ですね。若いうちにはわからない事を周りの先輩に自ら聞けるコミュニケーションが成長のカギになります。
それは不可欠の要素ですね。あとは、お客様にSNKの機械をお渡しする最後の大仕事が組立課の任務となりますので、最後まで仕事をやりこなす集中力と責任感も必要になってきます。
組立はSNKの工場内だけでなく、世界中のお客様の工場に出張して機械を据え付ける仕事をするのでどのような環境や場所でも前向きに積極的取り組む姿勢があると助かりますね。
教育道場をスタートさせて指導を行っていますが、どのような手ごたえを感じていますか。
教育道場ではハンマーの打ち方から標準機種であるRBという門型機の組立分解までを教育しています。機械を構成する一つの小さな部品もしっかり理解し、その手入れや管理も覚えていってもらいます。一つ一つの意味を理解してもらえると、その作業の意図が分かってくると思います。教育道場ではそういったことを出来る限り教育しています。
過去は「見て覚えろ」ということばかりでした。もちろん、見て覚えるということも重要なスキルですが、全く経験のないことからスタートする時はそれがなかなか難しいものです。私たちが教える立場になった時、より早く成長するための仕組みとして教育道場をスタートさせました。
教育道場では失敗することも勉強の機会として経験できるようにしています。失敗を経験せずに一人前にはなれません。失敗を糧に次に同じことをしないようにする。この経験を教育道場で積ませることを大切にしています。
どれくらいで一人前の仕事が出来るようになりますか?
仕事を任せられるようなるまでは3年位かかるかなと思いますが、積極的に自ら様々な仕事に挑戦していくような人であればもっと早く任せられるようになるケースもあります。
組立作業は非常に奥が深いですよね。最終的にお客様の工場で機械を据え付けることになるので、工場のレイアウトやクレーンのサイズや位置、各ユニットの配置など一つとして同じ環境が無いので、何年経っても見えないことが多いです。
困難にぶち当たった時にどう対処するか、ここがベテランと若手の大きな差かと思います。若手はこの壁にぶち当たった時に適切なアドバイスを求めていけるようになることがまずは重要です。
それが応用力というものですが、それは教育道場では教えることが難しいですね。実際の仕事を通じて、自分で感じ取って、自分自身で乗り越えたり、人にアドバイスを求めたりして身につけていくものですが、今は世界中どこにいても直ぐに連絡ができるサポート体制になっているので不安になることはないです。
十分な経験を積んでくるとそれなりに仕事をこなせるようになってきます。スキルとともに人間的な成長も大切です。人の意見をしっかり聞き、自分の考え方や意見を言うことが出来る、行動に移せることが見えてくると、複数台の同時据付や海外のお客様など大きな案件を任せられるようになります。
就職活動に取り組んでいる方たちに向けてのメッセージ。
今、教育道場を通じて色々なことを教えています。初めは出来ないことばかりで当然です。そのやり方や意味を知って取り組んでいくと、皆さんしっかり出来る人ばかりです。分からないことはしっかり教えますので、ものづくりに興味関心がある人は安心して飛び込んできてください。
やったらやっただけの達成感が得られる仕事ですが、同時に大きな責任感も伴います。そうして責任もって組み上げた機械をお客様に納めて、その機械から作られた車が走っている、飛行機が飛んでいるという喜びを感じる仕事です。そんな気分を共有していきましょう。
働いている中で苦しいこと、大変なことも待ち受けていると思います。やれることが出来れば出来るほど、仕事は楽しくなってくると思います。時には壁にぶつかることもありますが、それを乗り越えるためのサポートが十分にされる会社ですので、安心して来てもらえればと思います。
感染予防対策のもと、撮影時のみマスクを外して撮影をしております。